いぬころびとのざれごと

犬ころのごとく生きる男が弄り徘徊しながら発する言葉。

またまた 詩をかく

散髪の唄

 

あたまを チョッキン 刈りたくて

馴染みの店へ てくてく歩く

 

やあ いらっしゃい

今日も いつもくらいで いいですか?

はいはい そうしてくださいな

 

チョキチョキ ぱらぱら チョッキンな

脱皮してるよな ここちよさ

 

ちょきちょき パラパラ チョッキンな

窓からコロコロ ひかりの粒が

流れる音のリズムに あわせて踊る

 

目を閉じれば あの頃の

あれやこれやが 蘇る

 

喜び 悲しみ 憎しみやらが

はらはら ほろほろ 床に落ち

そうして そして

ちがう わたしが

鏡の中で 笑ってる

 

明日に向かって てくてく歩く

あらたな わたしが

鏡の中で 笑ってる