いぬころびとのざれごと

犬ころのごとく生きる男が弄り徘徊しながら発する言葉。

新年早々 詩をかく 

はなし

 

誰かが 話をしている

楽しそうに 話をしているものの

不安の影を 床におとしながら

話をしている

 

そうすることで 

何かが変わるわけでもないことを

知っていながら

話をしている

そして

また 更なる不安に 苛まれている

 

それでも 話を やめられない

いっときの沈黙さえも 

心が 押しつぶされるかのように

話をしている

 

黙ってしまえば それでいいことを

知っていながら やはり

 

はなしを している