いぬころびとのざれごと

犬ころのごとく生きる男が弄り徘徊しながら発する言葉。

2022-01-01から1年間の記事一覧

年末だけど 詩をかく

偽善の勧め この前 街角に落ちてた ゴミを拾った また とあるところに 寄付をした また 道端で具合の悪そうな人に 声をかけた ああ おれは なんて いいやつなんだ ああ おれは なんて なんて 善人なんだ すると この偽善者め! そんな声が あちらこちらから …

季節はずれの詩をよむ

そら豆 そら豆って さやが 上に向かってつくから そういうんだね そうか あの 豆の匂いは 空の匂いなのか 空には 死んじゃった いきもののおもいが あるそうな あれは そのおもいの 匂いなんだね だから なんだか 悲しいのか だから なんだか 切ないのか 僕…

詩をかいた

もの あの人は、私にとって 物ではない あの本は 物だな 向こうに 立っている電柱は ものだな あそこに ひつそりと 咲いている花は もの かな でも お父さんが誕生日に買ってくれた 大切な本 物 とよんでしまうことに ちょっと 躊躇した

「うんこちんちん」について考察する。。

私が小さい頃、みっともないことや恥知らずな人に対して、この「うんこちんちん」という言葉をよく使ってました。「やあい、うんこちんちん!!!!」と。 お前は、このゴールデンウイークの最中に、いい歳こいて、こんなしょうもないことをわざわざ「お題」…

詩をつくってみた 「幼稚なわたし」 

幼稚なわたし わたしは 幼稚です むずかしいことは わかりません でも だれか 教えてください 人のいのちよりも 大切なものが この世に あるのですか わたしは 幼稚だから ほんとうに わからないのです どなたか おしえてください 泣きながら雪を集める少女

詩をつくってみた 「眠るひと」

眠るひと 寒いさむい 雪のあさ 電車のなかの ねむる人 頭(こうべ)をたれて 前髪で顔をおおい つかれはてた けもののように ただひたすらに 眠っている どんな夢をみているのだろう とおいとおい 森のゆめ 遠いとおいとおい 海のゆめ みんなみんな ゆめのな…

詩をつくってみた 「階段」

階段 うら階段を 降りてゆく とんとんと 降りてゆく からんからんと 降りてゆく ぐんぐんと 降りてゆく うら階段を 降りてゆく 深く深く 降りてゆく かなしみも せつなさも かなぐり捨てて 降りてゆく 昨日みた夕日も 雨上がりのそらに浮かぶ虹も忘れて 降り…

「グレる」について、自堕落に考察する

わたしは、世間からみればそんなに「グレて」はいないように見えるかもしれない。 が、こころの中では相当に「グレまくって」いる。そんなことを書いても、「勝手にグレてろや!」と言われるまでだが、しょうもないことを書きたいのだから困ったものである。…

詩をかいてみた

影とのダンス ある夏の日 ひねもす遊んで 気がつくと僕は 夕日のただ中にいた 家の壁には 僕の影が大きく大きく映っている 僕が動くと それにあわせて影もゆらゆらと踊る 僕と影とのダンスの始まりだ 滲みしたたるような茜いろのスクリーンをバックに 僕と影…

映画のことを知らない男の映画評論

私は映画について詳しくありません。誰でも知っているような映画も大して知らないし、そんなに頻繁に観にも行かない、という「映画のことを知らない」人間であります。「なのに、映画評論をお前は書くのか?」と言われそうですが、前々から気になって仕方が…