いぬころびとのざれごと

犬ころのごとく生きる男が弄り徘徊しながら発する言葉。

2023-01-01から1年間の記事一覧

床に伏す犬

10何年ぶりかにインフルエンザにかかった。 その間、インフルの予防接種を一切してなかったせいかどうかはわからないが、とにかく強烈であった。平熱から数時間のうちに39度以上まで熱が一気に上がって医者のもとへ。 ふうふう言いながら飯もあまり食え…

またまた 詩をかく

同心円 今朝、小雨のなかを 歩いていた 真っ直ぐに続く道と 等間隔の街路樹と 蟻の行列のような通勤者を眺めながら 歩いていた 歩道の水たまりに 雨が落ちている 同心円が いくつも いくつも できては消え できては消えて いる どれも どれも 正確な円を描い…

久々に、詩をかく

音楽(おと) 今朝は 音楽の はいってくる日こころのなかに 小川が流れているその小川のおとと一緒に 音楽が流れている 静脈 動脈 その他のあらゆる器官を そよ風のように揺らしてゆらゆらと揺らして 音楽が入ってくる私のからだと音楽は しずかに とてもし…

「絵を描く」ということについて

昨年くらいから妻の絵を描いている。といっても、私の絵は、「いたずら描き」のような自堕落な絵である。「絵」と言えるかどうかも怪しい。 で、この妻とはもう40年以上前に知り合って、とりあえず一緒にいる。そして、なんやかんやと「ちまちま」と妻のこと…

詩をかく  石ころの ゆめ

石ころの ゆめ ごろん ごろん 石ころ ひとつ ゆうやけ こやけ の 坂道 に 少女の かげ が のびる のびる 向こうの丘を ガタゴト 電車 カラスが かあかあ ないている そして 石ころは あかねいろの ゆめを みる

詩をかく 『雨の日』

雨の日は 不思議だ 雨音が 時間を ゆらゆらと ゆすってる とおい自分と いまの自分が どっちがどっちだか わからなくなる 時間のあいだを いったりきたりしている なんでだろう よくわからない でも それは ちょっと 寂しくて うれしくて かなしくて 人恋し…

「触る」ということについて

私がこういったことを書くと、何かいかがわしいことを想像される方が多いと思われますが、残念ながらそうではありません。 私は先日、とあるドラマの中で、こどものほっぺたを触るというシーンに強く反応してしまいました。というのは、息子が小さい頃は、息…