いぬころびとのざれごと

犬ころのごとく生きる男が弄り徘徊しながら発する言葉。

詩をつくってみた 「階段」

階段

 

うら階段を 降りてゆく

とんとんと 降りてゆく

からんからんと 降りてゆく

ぐんぐんと 降りてゆく

 

うら階段を 降りてゆく

深く深く 降りてゆく

かなしみも せつなさも 

かなぐり捨てて 降りてゆく

昨日みた夕日も 

雨上がりのそらに浮かぶ虹も忘れて

降りて行く 

君も あなたも 忘れて 降りてゆく

 

うら階段を 降りて行く

わたしは わたしは 降りてゆく

 

かすかな かすかな あかりに憧れて

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